猫キャバ！

師匠の住む街ダブリスで少年たちは修行時代を思い出す。
それは真理への第一歩。
言葉を躊躇する。
それは自らを守りたいから。

師匠との出会い、孤島での試練、そして修行時代。
兄弟たちに厳しくも優しく接し、この世の真理へと導くきっかけとなった
師匠イズミ・カーティスとの出会いが描かれたエピソードです。

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第12話 一は全、全は一のみどころ

南部の街ダブリス。 兄弟はここで修行時代を過ごした。 ダブリスはラッシュバレーよりさらに南に位置し、森林や湖のある自然の多いアメストリス随一の観光スポットである。 とりわけカウロイ湖は人気の高い観光名所となっており、その景観からもわかるように緑に囲まれた美しい湖である。 また、このカウロイ湖は中心にヨック島という船でしか行けない無人島があり、兄弟はたった二人だけで１ヶ月に及ぶ期間、錬金術無しで魚や獣を狩りながら生活した。

イズミ・カーティス（35歳。旧姓ハーネット）。 エドとアルの錬金術と体術の師匠で、国家錬金術師にも匹敵するほどの実力を持つ。 また体術においてもアームストロング少佐を上回るほどの怪力の持ち主。 シグとの結婚後、長い間子宝に恵まれなかったが、やっとのことで妊娠。 しかし自身の病気のせいで流産してしまう。 自分のせいで生むことができなかったことを悔やみ、赤ん坊を蘇らせようと人体錬成を行った。 そしてリバウンド。 イズミの場合は内臓の大半を通行料に持っていかれ、以後二度と子供を望めぬ体になってしまった。 そのせいで虚弱体質となり、この日もエドとアルが訪ねて来るまでベッドに臥せっていた。 そして玄関に出るなり 「このバカ弟子が！軍の狗（いぬ）に成り下がったって！？」 とエドを蹴り飛ばす。 直後、吐血。 しかし、幼い頃の兄弟に体術を教えたり、ずっと先の話ではあるがセントラルでのイズミの活躍を見ると、「めっちゃ元気なのでは？」と思いたくもなる。 調子が悪い時と良い時は雲泥の差なのであろう。 いや、そうとしか思えない・・・。 履いているのはトイレ用サンダル。いつでもどこでも掃いていく愛用の品である。 セントラルで兄弟の父親であるホーエンハイムに会ったと言っていたが、ひょっとしてそれもトイレ用サンダルだったのか・・・と疑問が残る。 なお第09話 創られた想いでセントラル駅にいるイズミとシグを確認できる。 （参考→2010年11月17日『りえぴゃんビジョン　アニメ・鋼の錬金術師 #9』）

全は一、一は全。
この世の理である。が、アメストリスで誰もが知る有名な格言と言うわけではない。
その昔、イズミが初恋も知らぬ18歳だった頃。
錬金術を学ぶため、北のブリッグズに住むという高名な錬金術師シルバ・スタイナーを訪ねた。
弟子入りの条件は「ナイフ一本で一ヶ月、冬のブリッグズ山で生き延びろ」という過酷なもの。
飢えと寒さ、加えて獣からの襲撃。そんなサバイバル生活で悟ったのが
全は一、一は全
である。
20年近くたった今でもブリッグズでは、「山中に正体不明の女が現れ、国境警備の兵士がみぐるみはがされる」という伝説が残っている。
ちなみに錬金術師シルバ・スタイナーはすでに死んでおり、武道家である兄のゴルド・スタイナーは耳が遠かったので、イズミが体術の弟子入りを希望したものだと思っていた。
結局ブリッグズで修行したのは錬金術ではなく体術であった。

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次の記事→2010年11月19日『りえぴゃんビジョン　アニメ・鋼の錬金術師 #13』
前の記事→2010年11月18日『りえぴゃんビジョン　アニメ・鋼の錬金術師 #11』

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今回から記事冒頭のプロローグは、次回予告のナレーションをそのまま引用することにします。
もういい加減時間無いっちゅーねん。