Cafe 子猫の部屋(2)

りえぴゃん

2011年03月10日 17:20



2011年03月07日『Cafe 子猫の部屋(1)』の続き。
今回はCafe 子猫の部屋についての辛口所感です。

1時間ほど店内に滞在した私が感じた大きな問題点は以下の2点。

店内が臭い

動物を扱う施設、ましてやお客に飲食物を提供するカフェも併設している施設とって、これは実に致命的です!
エントランスのドアを開けた瞬間に鼻をつく臭い。
カフェスペースにも充満するこの臭いは、明らかに糞尿の後始末がちゃんと出来てないことが原因です。
カフェスペースには里親募集中の成猫たちがゲージに入れられているのですが、トイレシーツが汚れているわけではなかったので、臭いの原因は子猫スペースからなのかな。

人間の五感のうち嗅覚はもっとも鈍感なもの。
入店した時にはウッときた臭いも、5分も店内に居れば慣れてしまいます。
とはいえ、店内のあちこちに置かれているおびただしい数の芳香剤があるということは、管理者側もこの問題をわかっているということ。
臭いものにはふた的発想でいくら芳香剤を置いたところで、根本的な解決にはなっていません。
早急に問題解決せねば近所からの苦情や、ひいては店舗の賃貸契約にも影響が出るのではないでしょうか。
そうなると結果的に里親を得るチャンスが縮小されてしまい、そもそもお店をオープンした意義が無意味になります。



子猫スペースが狭すぎる

ほんの4畳半程度の空間に26匹。
猫タワーがあるので上下方向にも移動できるけれど、それでも圧倒的に狭いです。
最も動きの激しいこの時期の子猫を鑑みると、せいぜいMAX4~5匹くらいではないでしょうか。
実際、子猫スペースに客が出入りするたびに何匹の猫が脱走を図ったことか。

同行した友人に「子猫スペースに入らないの?」と聞かれたのですが、なんだか息が詰まりそうで私には無理でした。いろんな意味で
ちなみに子猫スペースに置いてある猫トイレにはたくさんのブツがあったとか。
あれだけの猫がいれば1時間に1回の掃除どころか、用を足した直後にすぐ取り除かないとだめでしょう。
なんせ本当にスペースが狭いのですから、1匹分のウンチでさえリスクが高い!
トイレの確認もせずによくあのスペースに客を通すことができるものだと、管理者側の神経を疑います。
本来ならきっちりとプレイルームとトイレルームを分けるべきですよね。



他にも細かく指摘すればキリが無いほどですが、以上の2点を解決するだけで飛躍的に改善されると思います。
一番効果的な改善点は

飲食物を提供するカフェをやめて、
店全体を猫スペースにすること


おそらく『カフェありき』の発想が先にあったからこんな頓珍漢な店になったのではないでしょうか。
里親探しを目的としたお店なのですから、一番プライオリティが高いのはのはずです。
猫たちがフィジカル面・メンタル面の双方において健康であることが最重要。
ということは

カフェの廃止

猫スペースの拡大&猫トイレ用ルームを新設(臭いの問題が解決)

店員が飲食物をサービスする手間がゼロになる
(外にドリンクの自動販売機を置くとか、店内に給水器でもあれば良し)

トイレ掃除を頻繁に行える。ひいては猫への諸々のケアが今以上に行える

猫の健康維持につながる

元気で可愛い猫たちの引き取り率アップの期待
猫と遊ぶお客さんの満足度もアップ(ついでに寄付金の期待も♪)
来店リピートへの期待



ケルビムはNPO法人の非営利団体。一番のネックは資金問題だということは誰もが理解できます。
だから、料金システムも以下に変更。
・入場料お一人様500円
・時間無制限
・飲食物持込可
(この案だと今より収入アップだ♪)

とまあ、プロでもなんでもない素人の視点です。
だけど本来の目的にちゃんと照準を合わせると、少なくともあの店舗スペースにはカフェは要らないと結論が出ちゃうのですよね。
きっとオーナーが単純に「猫カフェやりたいっ!」って思ったのが動機だったんじゃ?
だから照準がボケちゃった上に、キッチンの独立やら何やら法令だとか保健所だとかの制限でああなっちゃったのかな?



いろいろヤバイ点はあるのだけど、非営利団体なので常に資金繰りの問題が目の前に大きく立ちはだかっているのが一番の原因でしょう。
なので私としてもある一定の理解はできます。
しかしながら知恵と発想と感性で大幅に改善できることもあるはず。
少なくともこの店舗は今のままではまずい。何がまずいって保健所の抜き打ち検査があろうものなら、良くて厳重注意、下手すると営業停止すらあるのでは・・・。
私は店のオープンを喜ぶより、むしろ危機感すら感じます

私は臭いの問題が解決しない限り行かないし、猫好きの友人ですらわざわざ誘おうとは思いません。
でも「動物たちを守る」という理念を掲げて長らく活動している団体なので、今後も頑張ってほしいものです。
とにかく猫さんたちがストレス無く健康を維持し、1日も早く里親に恵まれることを願っています。
もうホントこれっきゃない!

前の記事→2011年03月09日『Cafe 子猫の部屋(1)

Cafe 子猫の部屋
お店の情報はこちらでご確認ください。
http://cherubims.or.jp/meeting/cat_room.html

地図はこちら

関連記事