猫キャバ！

錬金術は物質を理解・分解・再構築する科学なり。
されど万能の技にはあらず。
無から有を生ずること能（あた）はず。
何かを得ようと欲すれば必ず同等の対価を支払うものなり。
これすなわち錬金術の基本、等価交換なり。
錬金術師に禁忌（きんき）あり。其（そ）は人体錬成なり。
これ何人（なんぴと）とも犯すことなかれ。

かつてないほどの強敵スカーを前にして１度は死を覚悟するエド。
それを叱咤するアル。
ハードな戦いを背景に、兄弟がお互いを思いやるシーンがジンとするエピソードです。
またイシュヴァールの内乱についても、マスタング大佐の口から
ライトに説明されています。

---

第05話 哀しみの雨

綴命（ていめい）の錬金術師ショウ・タッカーとその娘ニーナは殺された。 自分の娘を合成獣（キメラ）に錬成した罪で、タッカーは裁判にかけられる矢先の出来事だった。 セントラルで起こっていた一連の連続国家錬金術師殺し。 ヒューズ中佐はこの事件の担当として情報収集につとめていた。 目撃情報から顔に大きな傷のある男を容疑者として行方を追っていたところ、セントラル駅で複数の駅員が見たとの報告を受けて、男の向かった先であるイーストシティにやって来た。 東部には綴命（ていめい）の錬金術師ショウ・タッカーと、焔の錬金術師ロイ・マスタングの２人の国家錬金術師がいるからだ。 ヒューズ「一足遅かったか」 マスタング「事件を予期していたような口ぶりだな」 東方司令部ではセントラルで起こっていた連続国家錬金術師殺し事件を未だ知らなかった。 傷の男、通称スカーは目的も不明にして神出鬼没。国家錬金術師ばかり中央で５人、国内だと１０人が被害にあっているという。 ヒューズの「有名どころのお前さんも気をつけろ」という言葉にハッとなる大佐。 現在イーストシティには、鋼の錬金術師エドワード・エルリックが滞在しているのだ。 イーストシティの公園で雨に打たれながらたたずむエドとアル。その兄弟の目の前に傷の男スカーが現れる。 わけもわからず命を狙われるエドは、アルと共に応戦する。 だが、スカーに鎧を半分破壊され、アルは身動きできなくなってしまった。 またエドも右腕の機械鎧（オートメイル）を破壊されてしまい、手合わせ錬成ができない。 スカーの圧倒的な破壊力の前になすすべの無いエドは、弟は見逃せと言って死を覚悟する。 その時、空に響く一発の銃声。 マスタング大佐が部下を引き連れて、エルリック兄弟の救助に駆けつけたのだった。 相手が焔の錬金術師ロイ・マスタングと知ったスカーは、狙いを大佐にさだめ戦いを挑む。 大佐は焔で対抗しようとスカーの元へ足を踏み出す・・・が。 副官のホークアイ中尉が大佐の足をこかし、ギリギリでスカーの攻撃をかわした。 そう。今日は雨。大佐の発火布でできた手袋は湿ってしまい、着火できないのであった。 リザ「大佐は下がっててください！雨の日は無能なんですから！」 エドも大佐も戦力にならない今、スカーにとって好機がめぐってきた。 と、その時！ 現れたのは豪腕の錬金術師アレックス・ルイ・アームストロング少佐。 ブロックや石などを大きな矢じりに錬成して応戦するが、スカーにやられぬようにするのが精一杯。 マスタング大佐たちが体制を建て直し、包囲網を完成させる時間稼ぎにはなった。 リザがライフルで狙撃するも１発かすっただけで、動きの早いスカーの足を止めることはできない。 だがかすった弾丸はスカーのサングラスを弾き飛ばし、素顔があらわになる。 赤い目をした男。スカーはイシュヴァール人であった。 道路を破壊して地下水道に逃げ込んだスカー。 大佐は今の戦力ではスカーの身柄確保は無理だと悟り、深追いはしなかった。 スカーがイシュヴァール人だと知ったマスタングたちは、スカーによる一連の国家錬金術師殺しに一応の納得を見せる。 そして兄弟にイシュヴァール内乱の概要を伝えるのだった。

みどころ

・副官兼狙撃手
リザ・ホークアイ中尉はその名前が示すとおり、「鷹の目」と呼ばれる
アメストリスで１，２を争う名狙撃手である。
マスタング大佐の副官を務める傍ら、作戦時には銃を扱い後方を担当する。
さながらRS（リア･セキュリティ）といったところか。
今回は大佐のためのスペアの手袋を持ってきていないようですネ

・スカーの技
錬金術は物質を理解し、分解し、再構築する科学。
スカーは分解の過程で止めているので、破壊専門である。
しかしながら、正確にはスカーは錬金術ではなく錬丹術。

・イシュヴァールの内乱
かいつまんでしか語られていないが、
物語を語る上で避けては通れぬ大きな出来事である。
マスタング、ホークアイ、ヒューズ、アームストロング、スカー。
この回の登場人物だけでもこれだけの人間が
イシュヴァールに関して心の闇を抱えているのである。
それは後々明らかになる。

---

次の記事→2010年11月17日『りえぴゃんビジョン　アニメ・鋼の錬金術師 #6』
前の記事→2010年11月16日『りえぴゃんビジョン　アニメ・鋼の錬金術師 #4』

もう、無理ッス。このペースでこれだけの量の記事書いてたら
確実に脳みそ焼き切れる。
次回からみどころだけにするかな・・・。（そうしろ！自分！心を鬼にするんだ！）