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りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #8

2010年11月17日 18:00
錬金術は物質を理解・分解・再構築する科学なり。
されど万能の技にはあらず。
無から有を生ずること能(あた)はず。
何かを得ようと欲すれば必ず同等の対価を支払うものなり。
これすなわち錬金術の基本、等価交換なり。
錬金術師に禁忌(きんき)あり。其(そ)は人体錬成なり。
これ何人(なんぴと)とも犯すことなかれ。


賢者の石の材料が生きた人間だと知ったエドとアル。
軍主導で石を作成しているとあれば、材料に死刑囚を使っているかもしれない。
そう睨んだ兄弟は、刑務所隣にある今や廃墟となった第五研究所へ忍び込むのだった。
アル同様に鎧に魂を定着させられた者やホムンクルスとの対面に加え、自分は人間ではなく兄によって作られた鎧人形ではないかと思うアル、エドの思う「人間」の定義など、戦いだけではなく兄弟の心理にもスポットが当たったエピソードです。

注意エンディング後もシーンあり。お見逃し無く!



ふたば第08話 第五研究所のみどころ

りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #8 娘と妻がご自慢のヒューズ中佐(29歳)。
いろんな人に自慢しまくるのが得意だが、一番の被害者は士官学校からの親友であるマスタング大佐である。
今日も今日とて盗聴の恐れのある軍の回線を使い、中央司令部から東方司令部のマスタングに電話をかけるのであった。
一見おちゃらけて見えるようだが、スカーに関する情報をいち早く収集して大佐に届けるなど、仕事振りはかなり有能である。
国家錬金術師であることから昇進の早かったマスタングに比べると、事務方でありながらこの歳で中佐の地位にあるヒューズは、マスタング以上の切れ者であると言える。

りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #8 一方、その頃のマスタング大佐。
デスクワーク中の大佐の机の上はご覧のとおり、たいてい書類が山積である。
というか、書類の山に大佐が埋もれていると言っても過言ではない。

東方司令部の司令官はグラマン中将という気の良い老人だが、その仕事のほとんどを大佐にまかせ、自分自身は司令官室で趣味の骨董品収集にいそしむという名ばかり司令官である。
つまり、東方司令部を管理しているのは実質マスタング大佐でなのである。
グラマン中将がどういう意図を持って大佐にまかせているのかは明らかではないが、この東方司令部での経験がロイ・マスタング大佐の野望成就に役立っていることは間違いない。

ゆえに。
大佐がサボっているというわけではなく、実際のところ本当に抱えきれないほどの仕事が山積になっているのである。
・・・たぶん。

りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #8 出血によって頭がクラクラしてきたエドは、思うように体が動かなかった。
そこへスライサー(ナンバー48)によるとどめの一撃。
死を覚悟したかにみえたエドだったがスカーを思い出し、体を奮い起こして反撃に出た。
スカー自身を思い出したというより、生身の体を持たぬアルが希望を失わず、
「生きて生きて生き抜いて元の体を取り戻すんだ。死ぬなんて許さない!」
と言ったあの時の言葉を思い出したからであろう。
(参考→2010年11月16日『りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #5』)
強くて口の悪い横柄な俺様キャラのエドが、スカー戦といいこのスライサー戦といい、1度は死を覚悟するという視聴者にとっては意外な一面だったかもしれない。
たくさんの修羅場をくぐり抜けて来たエドだったが、15歳の少年らしく未熟な精神性が露呈してしまったシーンである。
もっともあんな場面、普通の大人でも死を覚悟するに違いないけれど。

りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #8 バリー・ザ・チョッパー(ナンバー66)。
妻を初め、セントラルで25人もの人間を肉切り包丁で切り刻んで殺してきたシリアルキラー。元肉屋の主人。
死刑を宣告されて刑務所に収監されていたが、ホムンクルス側に魂と肉体を分離され、鎧に魂を定着させられてしまった。
その後、賢者の石の研究や生成を行っている元第五研究所の番人をしているところ、侵入してきたアルを排除しようと現れた。
「本当は人間ではなく、兄の作った鎧人形じゃないのか?」とアルに揺さぶりをかけるなど、単なる殺人鬼ではなく、知能犯と思える部分もある。

見た目も恐ろしく連続殺人という神経もヤバいバリーだが、コミカルな一面もあって敵キャラとしての人気も高い。
強い女性が好きで、のちにリザ・ホークアイ中尉を「姐さん」と呼んで慕うようになる。

りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #8 アルフォンス・エルリック(14歳)。
今回の一番の見所は私的にココかな。
バリーの言葉を受けて、実は自分は人間ではなく、兄の錬金術によって記憶すら持ったただの鎧人形ではないかと思ってしまうアル。
そんな鎧の体だけど、いつも明るく、時に血気にはやる兄をなだめすかし、「体が戻ったら食べたいものリスト」を手帳につけている健気な少年だ。
4年もの間鎧の体のまま、賢者の石の手がかりすらつかめずにいたのに、彼はとても精神のバランスが取れている。
それはひとえに自分の右腕と引き換えに、アルの魂だけでも元の世界に戻してくれた兄の存在のおかげだ。
本当の自分自身とは何なのか、今までただひたすら兄を信じ、世界のすべてでもあった兄の存在とはなんだったのか。
それまではアルに対して惨めさや悲壮感を感じないのでいたのだが、ここへ来て初めて見せる彼の心理はやはり14歳の少年らしく弱々しいものである。



次の記事→2010年11月17日『りえぴゃんビジョン アニメ・鋼の錬金術師 #9
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