猫キャバ！

*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*

前回2009/02/21『シマシマのシマちゃん(1)』・2009/02/22『シマシマのシマちゃん(2)』のあらすじ。 ひょんなことからりえぴゃんちの敷地に住み着いた アメショーのバッタもん、シマちゃん。 他の野良っこを蹴散らし、 ちゃっかり１階のボスにおさまったものの ある日忽然と姿を消した！ そして数ヵ月後、近所のスナックから出てくるところを発見。 いったいシマちゃんの正体とは！？

*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*

シ、シマちゃんっ！？

じゃあまたね～ウフッ

ママに見送られ、スナックをあとにするシマちゃん。

また来るよ、ママ。ありがとな

背中でそう語っているようなシマちゃんは
名残惜しそうにその場をあとにしました。

コラ、ちょっと待たんかい、シマちゃん

この声にはなんとなく聞き覚えがあるぞ
とでも言いたげに、振り向いて私を見るシマちゃん。

いきなりウチを出て行って心配したわよ
ここの家の子だったの？



▲馴染みのスナックから出てくるシマちゃん

あの・・・ひょっとしてこの猫の飼い主さんですか？
この子、去年しばらくずっとウチに来てたんですよね

あら、いいえ。私が飼っているわけではないのよ

え・・・

ある日フッと現れたんだけど、
あまりにも人に慣れているし、可愛いでしょ
だから毎日餌をあげているの

そうだったんですか
ウチもうちょっと先なんですけど、しばらくの間この子がウチに来てて
私も餌をあげてたんですよ
人馴れしてるし、どっかに家があるとは思っていたんだけど・・・

そうよねぇ。家があるような気はするんだけど
でも毎日この辺をうろついているし、
ご飯はうちで食べていくし、
やっぱり野良よ

そうですかぁ
やっぱオマエ野良っこだったんだねぇ

でもこのままだと誰がみても野良でしょ
だから、ホラ、見て
飼い主がいるってことがわかるように
私が首輪をつけてあげたの
これなら保健所にも捕まらないかなって思って



なななんてナイスなママさんなんでしょう！
実際首輪のある無しは保健所には関係ないけど、
でもその心遣いがお優しい！

それにね、この子のほかにもう１匹いてね
ホラ、その子

ん？



よく見るとシマちゃんのほかに、茶トラ猫も！

このふたり、とっても仲がいいのよ～
いっつも一緒なの
可愛いわよね

シマちゃん・・・
アンタ、うちの１階にいる子をほとんど追い出しちゃった乱暴者なのに
ちゃっかり仲のいい友達はいるんだ・・・
だったら・・・だったら・・・
ウチの子たち全員呼び戻してくれよぉぉぉぉ！



なんて私の心の声を無視しているかのように
目で愛を語らうシマちゃんとママ。
あんなに可愛がってやった私の存在は無視ですか、そうですか
私の愛情は空回り～

でもまあこんな近くにいて
ママさんに毎日ご飯をもらって、可愛がられて、首輪もつけてもらって
私はとっても安心しました。
人懐っこさが本当に可愛げがあるんですよね、シマちゃんって。
これからもシマちゃんと茶トラをよろしくお願いしますね、ママさん。
そしていつかスナックに猫談義しに行きます。（お酒飲めないケド）



ひとしきりお話をした後、ママさんはスナックに戻り、
茶トラもその場をあとにしました。
そしてシマちゃんはスナックの隣の民家の駐車場に入って行き、
そこの飼い犬の水をガブガブ飲んでどこかに消えていきました。
最後までアンタって人は・・・



▲後日、スナックの前でジッとオープンを待つ茶トラ。
茶トラン！今日は日曜日なのでお店は開かないのよ！

『シマシマのシマちゃん３部作』を辛抱強くお読みくださりありがとうございました。
シマちゃんの正体は・・・
えっと、なんだったんだろう？
一応スナックのママさんの飼い猫ってことかな。
取り外された首輪の謎は、わからずじまいでした。
たぶんこのママさんが付け替えしようとしたか、
どこかでシマちゃんが落としてきたか・・・かな。
スミマセン、全然謎が解けてないですね



▲オマケ。シマちゃんの尻。

前の記事→2009年02月22日『シマシマのシマちゃん(2)』